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オーソモレキュラー療法とは
オーソモレキュラー療法(orthomolecular medicine)は、我が国では「栄養療法」「分子栄養学」「分子整合栄養医学」とも称され、栄養素-望ましい食事やサプリメント・点滴、糖質コントロール-を用いて、わたしたちの身体を構成する細胞のはたらきを向上させることを意図しており、歯科領域を含む様々な病気の予防・改善を目指す療法です。
海外では1960年代より、精神疾患領域の治療として応用され始め、今では、その応用範囲はほぼすべての医療分野に及ぶまでになりました。
こんにち我が国においても多くの医師・歯科医師らがこれを学び、全国の医療機関において、オーソモレキュラー療法が日常診療に取り入れられています。
オーソモレキュラー療法【3つの輪】
オーソモレキュラー療法は、3つの輪から成り立つ、と考えてよいでしょう。
1つめの輪は、「栄養療法」(栄養アプローチ)です。人間には元来、自然治癒力が備わっています。その自然治癒力をできる限り発揮するための要素が、実は栄養だと考えます。栄養素の過不足は、血液検査と口腔内症状から読み取り、必要な栄養素を主に食事から摂取し、足りない分はサプリメントから補います。
2つ目の輪は、「食事コントロール」です。健康な状態なら滑らかな曲線を描くはずの血糖カーブが、何らかの原因により乱高下を繰り返す(もしくはフラット)ことにより体調不良を訴える方がいらっしゃいます。
3つ目の輪は、「高濃度ビタミンC」点滴療法です。
オーソモレキュラー療法【流れ】
多くの薬を使用しても病気のコントロールができない。人間ドックや健康診断で「異常なし」にもかかわらず体調が思わしくない-それは現代医療に『栄養の視点が欠落しているから』と、わたしたちは考えます。
まずは問診
今お困りの症状を伺い、その内容を把握します。
続けて現在のお食事やおやつの内容をお聞きし、症状へ関与している可能性があるものがないかチェックします。
次は血液検査
健康診断での血液検査データをお持ちの方はそれを参照させていただき、血液検査データをお持ちでない方やより詳しいデータをご覧になりたい方には、血液検査を行います。
口腔内診断
栄養の消化吸収において口腔内の状況は非常に大切です。そのため、お口の現状を見せていただきます。
現状説明
上記の結果を踏まえ、栄養素の過不足についてお話をします。
栄養指導
患者様のお食事やおやつの取り方では不足すると思われる栄養素を補うため、優先順位に従ってサプリメントをご提案します。サプリメントは、3ヶ月以上継続することが望ましいので、患者様の経済的事情も考えてご提案するようにいたします。